Twitterで知り合った音楽好きのおっちゃんが四国でタオル会社をやってて、お付き合いのつもりで買ったりしたらこれが本当にモノの良い高級タオル。高級化路線を展開しイメージ戦略で社名を変更したりしてるうちにメディアにもよく取り上げられるようになり、今じゃ知る人ぞ知る以上の知名度を獲得した。

今では黄色のシンプルなタグが付くのみだが、まだ僕が東京に住んでた頃に奥さんへの誕生日プレゼントとして送ったタオルケットには、社名以外にキャッチフレーズまでが日本語で書かれたタグが付いている。すっかりオシャレになった今の製品ラインナップには見られないそのタグが付いているタオルケットが僕は好きです。だってそのオシャレ高級タオルのイメージは、今だって音楽マニアでしかない社長のおっちゃん顔なんだもの。

誕生日直前にプレゼントしようと決めたところ、通販の発送予定日では誕生日に間に合わず、オーダーを出した後に社長にメッセージを送る。なんとか間に合わせられないかと。そしたら通販のルールを曲げて対応してくれて、2日後に届いた。社長の直筆おめでとうメッセージカードが添えられていた。

最近はどこの似非コンサルにそそのかされたんだと言いたくなるような底の浅いイメージ戦略に突き進んでいる例をよく見かける。だが、イメージとはやはり等身大でなければならないものだろう。フワフワしたイメージで購入しても、その期待に反して対応が悪かったり、商品そのものが期待以下であれば客は2度と戻ってこない。おっちゃんのタオル屋は、モノが良いのだ。オーガニックにこだわった物作りが結実したようなそのタオルは、購入から7年経った今も全然へたることなく、我が家のタオルラックの中で横綱級の存在感を発揮している。

誕生日に送ったタオルケットは、お揃いでと僕用にも買ったので、我が家には2枚ある。だがそれは今や息子のタオルケットになっている。その肌触りが好きなんだと。良いものはちゃんとわかるんだな。そういえば息子が生まれた時に社長は、新生児を包むのにぴったりのサイズの高級タオルケットにイニシャルの刺繍を施してプレゼントしてくれた。それに包まれて最初の半年を過ごしたのだから、高級タオルの良さを知っちゃってるんだな。贅沢な息子だまったく。

その息子は寝てる間にゴロゴロゴロゴロと布団の上を転がりまくる。なので夜中に何度もタオルケットを掛け直してやるのだが、ゴロゴロした際にタオルケットを下にして寝てることも多く、掛け直そうとしても掛け直せないということもしばしば。結局、2枚ないと無理ということで、2枚とも彼専用のタオルケットということになっている。

今度そのうちに大人用のタオルケット買いたいと思ってます。そのうち、そのうちですけども。