帰省先の実家で迎える大晦日。健在の母を囲み兄夫婦と我夫婦とでプチ宴会。メシ食うだけですけど。

実家のメインは3階。階段スペースを挟んで仏間と居間があるが、居間にはテレビがあるけど、大人数で座れる広さはなく、仏間は広いけどテレビがない。必然的に宴会は仏間と決まっているのだが、息子7歳6ヶ月は紅白が観たいと主張する。宴会などに出るつもりはないと。大人は向こうでご飯食べるからね。いいよ、いいよ、僕は食べない。ご飯は持ってきてあげるからテレビ観ながら食べなさい。うんわかった。でも、大人が仏間に移動しようとすると、半べそをかきながらお父さんの脚にしがみつく。

思い出すことがある。まだ小学生だっただろうか、正月に親戚のところに遊びに行った時のこと。僕はゲバゲバ90分を観たかったのだが、遊びに行った先の叔母はものまねグランプリを観たいと主張して譲らない。大人だろ？なぜそこまで自分の観たい番組を主張する？結局大泣きをして、でもテレビにはものまねグランプリが流れて。大人メニューを食べ、大人が酒を飲み、いじける小学生。よくそういう正月を過ごせるよなと思った。そこはかとなく恨んだ。小学生には小学生の教室での付き合いがあり、何のテレビを見たのかというのは、令和の今とは比べ物にならない重要事項だったのだよ当時は。

そんな記憶が今も残っているから、子供を蔑ろにして大人の都合で楽しむというのがどうも出来ない。仕方なく居間に残りプチ宴会の料理を小皿に入れて持ってきて（料理を取りに行くのは息子的に許容範囲らしい）、それを食べながら紅白を観る。ゲスト審査員として出てた広瀬すずファンの甥っ子も紅白目当てで居間に。そういう年越しです。

紅白は11:45までやってるはずだけど、息子はまだ小さいので9:30には寝るということで、歯を磨かせて、寝室に移動。息子だけ寝せてテレビがある居間へ移動などはせず。まあそもそも僕が紅白を観たかったわけじゃないし。一緒に寝て、夜中に目が覚めてスマホいじってると、やれ竹内まりやが良かったとか、ユーミンが良かったとか。そうだよね、早い時間帯は子供から若い人向けで、遅い時間になるにつれて大人向け歌手の登場だよね。そうだよねそうだよね。でもいいんです。個人的にはKing Gnu観られたから。あのステージでどのくらいインパクト与えられたんだろうか。前回あいみょんが全世代に印象づけた程ではなかっただろうなとか思う。やっぱりけん玉とかマジックとかKISSとかの飛び道具で勝負するベテラン上手いよなと、まあそういう感想です。後半の模様は家に帰ってからビデオで観ます。

それにしても、宴会料理食べた気がしない。食べたんだけど、食べた気がしない。食事はただの栄養摂取じゃなくて、やはり場を楽しむものなんだろう。もちろん息子と紅白を観るというのも素敵な場なんだけど。宴会じゃないよなあそれ。かといってむりやりテレビを諦めさせて大人の宴席に座らせれば大人が楽しめるのかというとそうでもなく。子供とチャンネル争いしてものまねグランプリ観て楽しむ大人にはなりたくなかったので、これで良かったんだろう。

2020年もすっかり明けてしまいました。今年もどうぞよろしくお願いします。って誰向けの挨拶なんだろう。年賀状5枚しか書いてないし、誰かとよろしくしたい人の態度ではありませんけど、まあよろしくお願いします。元日の今日は、福岡の実家を離れて三重県に移動です。